食品や医薬品の粉体や固形物などは、吸湿すると固まったり、軟化したり、粘度が低下するといったことが起こります。
さらに、変色したりカビたりして、変質してしまいます。食品では、水分の移動による食感の変化だったり、食品成分の結晶化、吸湿による加水分解といったことが起こります。
乾燥食品や医薬品などでは、吸湿によって変質が起こります。反対に多水分、中間水分といった食品は、乾燥によって物性の変化や変色が起こってしまいます。特に吸湿しやすい乾燥食品、医薬品では、吸湿による物理性の低下だけではなく、酸化などの化学変化が促進されてしまいます。
乾燥食品の風味を保持するためには、水分透過性の少ない包材で防湿包装を行う必要がでてきます。乾燥食品というのは、日本の場合において、吸湿が起こる環境が年間を通してあるといえます。